2011年 04月 03日
Photoshop CameraRAWとLightroomのカメラプロファイルに関連する問題点 |
先日少ない人数ではありますが、軽く集まって座談会を。
お金もないので、食料は100円ショップで揃えて簡単料理で食す。
時勢の話の後はLigthroomの話で盛り上がる。
////////////////////////////////
*追記
記事はCS4の問題です。現在もCS4をお使いの方以外はもう関係がありません。
////////////////////////////////
で、過去記事はともかく、コメント読んでも何のこっちゃと言う人もいるかも知れないので、あらためて確認も含め記事にしようと決めました。
まぁ僕のブログ見ている人も少ないしね〜〜。。(^▽^;)
僕が約2年間騒いでいたのに、世間ではいっさい聞こえてくる事も無く。。orz
Photoshop CameraRAWとLightroomで、Photoshopで言うとCS4から新しくアドビが作ったアドビカラーで、「Adobe Standard」等のカメラプロファイルに問題(バグ)がありました。
結果としては「カメラプロファイル」による「白とび軽減スライダー」使用時に現れる弊害のように思われます。
「白とび軽減スライダー」を使う事が良くないと言う声も耳にしますが、それは論点がずれますので、ご勘弁下さい。
しかし、白とびの話題もよく出るので、一つだけ。
Lightroomのヘルプから抜粋
CameraRAWのヘルプでは、「ハイライトからディテールの復元を試みます。1つまたは2つのカラーチャンネルがクリップされて白とびした領域に、ある程度のディテールを復元できます。」とあります。
白が「とぶ」と言う事は単純にいえば、全てのチャンネルがとんでしまっている事ですが、1つのチャンネルがクリッピングしていても、他のチャンネルの諧調やディテールが出ていてもさらにスライダーを適度に使用しても良いとも言う事です。
マスター本等の書籍でもディテールが出る場合があるので、とても便利で優れた機能として説明・紹介されます。
PhotoshopやLightroomのマスター本。セミナー、今だとWEB等。先生方が書いている事、言っている事はかなりムラがあるのも現実です。
有料無料含めいくつかタイミングが合えばセミナーに聴講に行ってますが、「諧調の繋がりがよくなるので「白とび軽減」はデフォルトで「10」位かけていても良い」と言う先生もいれば、使うと危険と言う先生もいるし、「20」が限界と言う先生や「30」と言う先生、「50」までが限度と言う先生。
どの方もメーカーサポートがあったりなかったり、いずれにせよ業界で知名度のある方々。皆さん言う事が違うのに皆さん自信たっぷりで、ユーザー(愛好家)は何を信じればいいのか。。
そもそも駄目な機能ならつけなければいいと思うのですが。。
しかも今回の問題にしてもマスター本やWEBでも紹介している画像に多かれ少なかれバグによる色の変異がでているのに誰も触れない。
失礼しました。
改めて、どのような問題だったかと言うと、CS4から新しく用意されたカメラプロファイル(今はデフォルト)の「Adobe Standard」やキヤノンだとピクチャースタイルに似たカラーのカメラプロファイル。
これらを使って「白とび軽減スラーダー」を使用すると特に黄色やオレンジ・赤系で色相が変わります。量によって変異具合も大きくなりますが、マゼンタやピンクがかぶるような気持ちの悪い色に変わっていきます。W/Bや補正でどうにか誤摩化すしかなかった。。
これは発表された時からすでにあった症状で、なので当初から2年近く僕は数回に渡りアドビカスタマーに問題では?と言い続けて来ました。そのたび窓口の担当は「初めて聞きました。確かに問題ですね。」「問題点として上げ続けます。」「時間がかかると思います。」と言ってはくれました。一度は本国の開発までいったらしいのですが「許容範囲」と回答されました。
許容範囲って・・・・そんな訳ないだろ?
実は先月もアドビにお伝えする機会を頂け、今回は疑問点を聞いて頂けるようなスタンスだったので、遠慮なく疑問点(問題点)2つ、他もろもろの要望をお伝えしました。果たして結果は?
本当に1~2年かかったのか、約3週間で僕の進言で直ったのかは分かりませんが、次のバージョンアップでようやく直りました!
画像を見てもらうのが一番ですよね。
*注意
画像の突っ込みは無しで。(-。-;)
調整はほぼ撮影時及びアドビデフォルトです。
白とびは「50」までかけています。数値の意味はありません。変異を見て頂きたいだけです。
左が白とび軽減「0」で右が「50」。
クリックすると画像は拡大します。
まずは変異しない昔のアドビカラー「ACR・・番号」
かりに白とび軽減による弊害はあるとしても色相の変異はありません。
次に変異するプロファイル「Adobe Standard」他
次はアドビがベータで提供したプロファイル作成アプリ。『DNG Profile Editor』で作成したプロファイル。
こちらは使用した事のある人は分かりますが、ベースのプロファイルがそのままAdobe Standard等だったので出来上がったプロファイルでは変異しました。
そのせいでずっとプロファイルのバグだと思っていました。
注意
(なので、バージョンアップ後はDNG Profile Editorで作ったプロファイルは変異しません。こちらも有効活用出来そうです。)
ACRに比べこれらが色が変わっているのが分かると思います。
次にX-riteが出したColorCheckerPassport(カラーチェッカーパスポート)で作ったプロファイル。
ACR同様色は変わりません。
比較的普通の画像なので差も分かりづらいかもしれません。一般的(あえての表現)な写真では影響の無い場合も多いでしょう。
だからどうでも良いと言う事ではありません。
分かりやすく彩度を上げて、W/Bも少し赤めにしたもので見ましょう。
違いも大きくなって少しは分かるかと思います。
人物の方が分かりやすいんでしょうか。
まずはACR。色は変わりません。
次にAdobe Standard 色が変異します。
他のプロファイルもそれぞれ嫌な具合に変異します。
くどいようですが、W/Bが取れてないとか、アンバーすぎるとかの問題ではありません。論点がずれます。
黄色い花では、、
ACRは変わりませんが、Adobe Standardでは若干変異します。
もう一つ。
Neutralでは変異しますが、ColorCheckerPassportで作ったプロファイルでは変異しません。
繰り返しますが、画像によって変異の量は変わりますし、変異成分の少ない画像やW/Bのきっちり取れた画像ではほとんど認識出来ないかも知れません。だから現実気づかない人が多いのかも知れませんが、、
で、最後にバージョンアップで直った「Adobe Standard」
CameraRAWですが、Lightroomも同じです。
変異しなくなりました。
本当に良かった!
これでやっと安心して画像調整が心置きなく出来る。
過去に先生方に伺った時も、「使わなければ良い」とか、「そんな事は無いよ、気のせいだよ」とか「たいした問題じゃないよ」とか「大げさな奴だ」とか言われ続けてきました。。orz
使う使わないの話はしてません。システムの問題です!明らかにバグが出ているのだからおかしいものはおかしい!ましてや使わざるをえない時に出るんだからどうにもならないんです。。
と読んであまり気分の良くない文面も一部(多々)あり、申し訳ありませんでしたが、結果やっと直りました。今現在はこれが事実なのですから、僕が言って来た事は間違いではなかった。
これが「カメラプロファイル」と「白とび軽減スライダー」に関連する問題でした。
ただ、、
当然CS4の方は対応していません。バグでっぱなし。
日本でも多くのカメラマン、愛好家、スタジオ、写真館等、皆が皆CS5ではありません。CS4の方も大変多くいます。もちろんそれ以前の方もいるでしょう。
メーカーとしてはアップグレードが筋なのでしょうが、CS4からのプロファイル関連の不具合ですので、その部分だけでも一度だけ対応ってのはどうだろうか?
お金もないので、食料は100円ショップで揃えて簡単料理で食す。
////////////////////////////////
*追記
記事はCS4の問題です。現在もCS4をお使いの方以外はもう関係がありません。
////////////////////////////////
で、過去記事はともかく、コメント読んでも何のこっちゃと言う人もいるかも知れないので、あらためて確認も含め記事にしようと決めました。
まぁ僕のブログ見ている人も少ないしね〜〜。。(^▽^;)
僕が約2年間騒いでいたのに、世間ではいっさい聞こえてくる事も無く。。orz
Photoshop CameraRAWとLightroomで、Photoshopで言うとCS4から新しくアドビが作ったアドビカラーで、「Adobe Standard」等のカメラプロファイルに問題(バグ)がありました。
結果としては「カメラプロファイル」による「白とび軽減スライダー」使用時に現れる弊害のように思われます。
「白とび軽減スライダー」を使う事が良くないと言う声も耳にしますが、それは論点がずれますので、ご勘弁下さい。
しかし、白とびの話題もよく出るので、一つだけ。
Lightroomのヘルプから抜粋
白が「とぶ」と言う事は単純にいえば、全てのチャンネルがとんでしまっている事ですが、1つのチャンネルがクリッピングしていても、他のチャンネルの諧調やディテールが出ていてもさらにスライダーを適度に使用しても良いとも言う事です。
マスター本等の書籍でもディテールが出る場合があるので、とても便利で優れた機能として説明・紹介されます。
PhotoshopやLightroomのマスター本。セミナー、今だとWEB等。先生方が書いている事、言っている事はかなりムラがあるのも現実です。
有料無料含めいくつかタイミングが合えばセミナーに聴講に行ってますが、「諧調の繋がりがよくなるので「白とび軽減」はデフォルトで「10」位かけていても良い」と言う先生もいれば、使うと危険と言う先生もいるし、「20」が限界と言う先生や「30」と言う先生、「50」までが限度と言う先生。
どの方もメーカーサポートがあったりなかったり、いずれにせよ業界で知名度のある方々。皆さん言う事が違うのに皆さん自信たっぷりで、ユーザー(愛好家)は何を信じればいいのか。。
そもそも駄目な機能ならつけなければいいと思うのですが。。
しかも今回の問題にしてもマスター本やWEBでも紹介している画像に多かれ少なかれバグによる色の変異がでているのに誰も触れない。
失礼しました。
改めて、どのような問題だったかと言うと、CS4から新しく用意されたカメラプロファイル(今はデフォルト)の「Adobe Standard」やキヤノンだとピクチャースタイルに似たカラーのカメラプロファイル。
これらを使って「白とび軽減スラーダー」を使用すると特に黄色やオレンジ・赤系で色相が変わります。量によって変異具合も大きくなりますが、マゼンタやピンクがかぶるような気持ちの悪い色に変わっていきます。W/Bや補正でどうにか誤摩化すしかなかった。。
これは発表された時からすでにあった症状で、なので当初から2年近く僕は数回に渡りアドビカスタマーに問題では?と言い続けて来ました。そのたび窓口の担当は「初めて聞きました。確かに問題ですね。」「問題点として上げ続けます。」「時間がかかると思います。」と言ってはくれました。一度は本国の開発までいったらしいのですが「許容範囲」と回答されました。
許容範囲って・・・・そんな訳ないだろ?
実は先月もアドビにお伝えする機会を頂け、今回は疑問点を聞いて頂けるようなスタンスだったので、遠慮なく疑問点(問題点)2つ、他もろもろの要望をお伝えしました。果たして結果は?
本当に1~2年かかったのか、約3週間で僕の進言で直ったのかは分かりませんが、次のバージョンアップでようやく直りました!
画像を見てもらうのが一番ですよね。
*注意
画像の突っ込みは無しで。(-。-;)
調整はほぼ撮影時及びアドビデフォルトです。
白とびは「50」までかけています。数値の意味はありません。変異を見て頂きたいだけです。
左が白とび軽減「0」で右が「50」。
クリックすると画像は拡大します。
まずは変異しない昔のアドビカラー「ACR・・番号」
次に変異するプロファイル「Adobe Standard」他
次はアドビがベータで提供したプロファイル作成アプリ。『DNG Profile Editor』で作成したプロファイル。
こちらは使用した事のある人は分かりますが、ベースのプロファイルがそのままAdobe Standard等だったので出来上がったプロファイルでは変異しました。
そのせいでずっとプロファイルのバグだと思っていました。
注意
(なので、バージョンアップ後はDNG Profile Editorで作ったプロファイルは変異しません。こちらも有効活用出来そうです。)
次にX-riteが出したColorCheckerPassport(カラーチェッカーパスポート)で作ったプロファイル。
比較的普通の画像なので差も分かりづらいかもしれません。一般的(あえての表現)な写真では影響の無い場合も多いでしょう。
だからどうでも良いと言う事ではありません。
分かりやすく彩度を上げて、W/Bも少し赤めにしたもので見ましょう。
人物の方が分かりやすいんでしょうか。
まずはACR。色は変わりません。
他のプロファイルもそれぞれ嫌な具合に変異します。
黄色い花では、、
もう一つ。
繰り返しますが、画像によって変異の量は変わりますし、変異成分の少ない画像やW/Bのきっちり取れた画像ではほとんど認識出来ないかも知れません。だから現実気づかない人が多いのかも知れませんが、、
で、最後にバージョンアップで直った「Adobe Standard」
CameraRAWですが、Lightroomも同じです。
変異しなくなりました。
本当に良かった!
これでやっと安心して画像調整が心置きなく出来る。
過去に先生方に伺った時も、「使わなければ良い」とか、「そんな事は無いよ、気のせいだよ」とか「たいした問題じゃないよ」とか「大げさな奴だ」とか言われ続けてきました。。orz
使う使わないの話はしてません。システムの問題です!明らかにバグが出ているのだからおかしいものはおかしい!ましてや使わざるをえない時に出るんだからどうにもならないんです。。
と読んであまり気分の良くない文面も一部(多々)あり、申し訳ありませんでしたが、結果やっと直りました。今現在はこれが事実なのですから、僕が言って来た事は間違いではなかった。
これが「カメラプロファイル」と「白とび軽減スライダー」に関連する問題でした。
ただ、、
当然CS4の方は対応していません。バグでっぱなし。
日本でも多くのカメラマン、愛好家、スタジオ、写真館等、皆が皆CS5ではありません。CS4の方も大変多くいます。もちろんそれ以前の方もいるでしょう。
メーカーとしてはアップグレードが筋なのでしょうが、CS4からのプロファイル関連の不具合ですので、その部分だけでも一度だけ対応ってのはどうだろうか?
by gamu-syara
| 2011-04-03 23:02
| 現像ソフトあれこれ